コロナ禍前は新卒説明会の後、『個人的意見のアドバイス』と前置きした上で、面接の仕方や履歴書の書き方についてミニ講座を行っていました。先程まで眠そうにしていた学生が、急にメモ取り始めるたのをよく覚えています。
最近はようやく転職も、対面式の説明会や面接が復活してきました。但し、オンライン慣れした方は『対面式』の面接に戸惑いを感じている方もいるようです。
そこで、今回は対面式面接を前提に、『気を付けたい5つの事』について書こうと思います。
※ちなみに、履歴書とWEB面接については過去の投稿があります。
この記事を読むとこんなことがわかります。
身だしなみ
転職となると新卒と違い、リクルートスーツでなくビジネスカジュアルでもOKという場面もあるかと思います。(合説など)しかし、『面接』に臨むのであれば、リクルートスーツが無難でおススメです。
大丈夫、スーツでばっちりです。
スーツ以外は大丈夫ですか?
スーツ以外って??
スーツは着用しているものの、採用担当者が目に触れる『その他の身だしなみ』に気をつける方は、少ないです。勿論合否に大きく関わるとまでは言いませんが、好印象も得られません。
①鞄(かばん)
まず、一番多いのが鞄です。カジュアルなリュックやエコバックのようなキャンバス地のトートバック、チャームが山ほどついているものなどはやめておきましょう。応募者が思っている以上に目につきます。場合によっては、社内ですれ違った別部署のひとに「今の人、面接⁉」と聞かれることも。せめて来ているスーツとバランス良い、ビジネスカジュアルなものを使って下さい。
②マニュキュア、爪
女性に多いのがマニュキュアです。私個人はナチュラルカラーであれば気にしませんが、アパレル系以外の会社は禁止しているところも多く、面接官によっては嫌う人もいるので、面接ではさけましょう。また、爪が黒かったり、長いのは論外です。
③頭髪(ヘアカラー)
頭髪については、日本ヘアカラー協会の『カラーレベルスケール』が参考になります。
(年代別)
10代~20代⇒暗め、4~6位がおすすめです。
経験値が足りない分、「誠実な印象」でカバーしましょう。
30代以降⇒もう少し明るく8位まではいいでしょう。
逆に真っ黒だと暗いイメージとなることも。
後、インナーカラーもやめておきましょう。
④靴下・インナーシャツ
ほぼ男性限定ですが、ビジネススーツなのにカジュアルな靴下を合わせている方、気を付けてください。靴下は立っていると目立ちませんが、面接時に着座すると面接官からはよく見えます。
アンダーシャツも夏場、暑いだろうと思って「上着を脱いでもいいですよ」と促すと、ロゴ入りのTシャツが透けてみえる、女性なら黒シャツを着用している事もよくあります。
⑤スマホ、およびスマホケース
スマホまで?何故?
ここでいう注意はメンテナンス面です。スケジュールやメールの確認で、面接官や採用担当者の前でスマホを取り出した際、『画面割れのスマホ』や『ボロボロのケース』を使用している方がいます。
これを見ると、会社支給のスマホやパソコンも同じように扱うのか、という印象を受け、人物評価が下がる可能性があります。
挨拶
コミュニケーション能力に自信のある方は、(面接が応募会社の社内で行われる場合)すれ違う社員に「こんにちは」と挨拶してみましょう。何人もの応募者がいる場合、印象に残りますし、評価もあがります。実際、最近当社の応募者で実践した方がいて、面接内容よりも話題に上がりました。
⇒面接時も、最初に「本日はよろしくお願いします」、面接終了後に「本日はありがとうございました」を言えるのがベストです。
志望動機の洗い出し
面接で応募者の方がもっとも悩むが「志望動機」でしょう。WEB面接なら、壁にメモを貼ることもできますが、対面式の場合は暗記して臨まなくてはなりません。
その上『給与が良かった』、『家が近い』などは本音のところは流石に言いづらい為、ネット検索した凡庸回答になる方がとても多いです。すると、面接官は志望度合いを測ろうと、深堀りする場合があります。これに対応する為、志望動機は事前に洗い出しをしておきましょう。
よくある面接官とのやりとり例です。
例:(飲食店の会社に応募)
『志望動機をお聞かせください』
子供のころから食に興味があり、食に携わる仕事を希望しています。大学でも食物系の学科を卒業し、御社~(云々・・)
「食」といっても範囲は広いですね、なぜ飲食業界ですか?メーカーや卸業者、スーパーマーケットもありますね?
え~とそれは・・
面接用の志望動機を、履歴書に書き込むような文章で覚えておくと、上記のように面接官の質問に応用できません。自問自答しながら、応募する会社に入社したい理由を探っていきましょう。
①何故この業界か?
②何故この職種か?
③その中でも何故、この会社なのか?
補足:この会社の(わたしにとっての)魅力3つ
①と②はある程度絞り出せると思います。アルバイト経験や憧れたきっかけ、職種に関しても興味がなければ、そもそも応募しないはず。しっかり準備したいのは③です。
ホームページを少し見て、会社の商品やサービスを褒めても、
それはA社やB社さんも、やってるよね?何故、当社?
と返り討ちです。③に関してはある程度、個別の理由が必要です。「実際にお店を利用した」「商品を愛用している」「他社よりここが良いと思った」など具体的な例を出せれば説得力出ます。
ただし、店や商品の利用が数年前というのは意味がありませんので、注意してください。
目線と笑顔
転職活動が続くと、疎かになりがちなのがこの二つです。面接は緊張もするし、疲労も表情に現れてきます。それでも、面接時は口角をしっかり上げて「笑顔」を作り、視線も面接官の顔あたりに向け続けられるよう、頑張ってください。
鏡の前でやってみるとわかりますが、「無表情」は口角が下がり、なんだか仏頂面になってしまいます。
表情0=不愛想を肝に銘じておきましょう。
お礼メール
合格の後押しとしては正直マストではありませんが、面接後、お礼メールを出すのもおすすめです。
件名を「○月○日 面接の御礼」とし、採用担当者へ当日、もしくは翌日午前中に送信しておきましょう。メールとはいえ、真夜中に送るのは常識がないと思われるので、控えてください。
件名:○月○日 採用面接のお礼
株式会社△△
採用ご担当 様
お世話になっております。
本日○時より面接をしていただきました
〇〇(フルネーム)と申します。
本日はご多忙の中、面接の機会をいただきまして
誠にありがとうございました。
(面接官)様のお話(話された内容の具体例をあげると◎)で、御社への理解をより深めることができ、改めて貴社で仕事をしたいという想いが一層強くなりました。
まずは面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
○〇(フルネーム)
e-mail:△△△○
電話:△△△-△△△
まとめ
「対面式」面接できをつけたい事について5つ、厳選してあげてみました。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「気遣うことが多くて大変そう・・」と思われそうですが、一つ一つはそこまで高度な事ではありません。むしろ簡単なことなのに、つい「面倒」で準備しない方が多いのです。
この記事をお読みいただいたからには、一つでも多く面接に取り入れ、内定を勝ち取ってください。
これからも、はじめての転職活動者を中心に、参考となる記事を執筆していきます。貴方の転職活動の一助となりますように。応援しております。
おわり