ここでは人事担当者の筆者自身、もしくは身近の人事担当者たちが体験した事を中心に、採用の独り言(裏話など)を書いていきたいと思います。
※特定につながる名称は若干の改変します
ドタキャンの沼
☆避けたい面接キャンセル
面接当日になって、急にキャンセルの連絡が入ることがあります。所謂「ドタキャン」というやつです。
「体調が悪くなりました」
「急な用事で」
電話ならまだしも、ほとんどはメールで連絡がきます。先週は一時間前だったでしょうか。
もちろん、本当に体調が悪くなる事も有るでしょう。その場合は仕方ありませんが、出来るだけ早く連絡することをお勧めします。前日から調子が悪く「明日には治るかも・・」と様子を見て、結果、当日キャンセルするより、早めに面接日の延期を申し出た方が、印象も良いです。
その場合は必ず、お詫びの言葉と「体調が戻ったら連絡する」旨を言い添えて、面接の意思があることを伝えてください。これがないと、担当側も「もうキャンセルかな」と思ってしまいますし、応募者自身も、後日連絡がしづらくなってしまいます。
しかし、当然ですが、体調不良ではないドタキャンはやめてほしいです。
もしも面接日が近づいてくると「不安になる」、「迷う」という方は以下、3つ点をアドバイスします。
1.受ける会社(職場)を見に行く。働くイメージが沸くかどうか
2.準備不足は不安を生む。スーツ、書類、面接問答等は3日前までに揃えておく
3.上記を踏まえ、面接2日前に「受ける」か「辞退する」か決める。
☆担当者の面接準備
一方、企業側も面接ではたくさんの準備をしています。
<日時の決定に必要な事>
・会場の確保
⇒面接用の部屋の予約を他部署から譲ってもらったり、有料の会場を予約。
有料会場は事前に稟議申請をして、貸会議室を申し込み(数千円~2万円程度)
・上位上司のスケジュール確保
⇒商談日の変更、会議欠席、場合によっては出先から戻ってもらったり、出張スケジュールを変更してもらう
当日準備では
・面接会場のセッティング ⇒2時間前
・WEBの場合、環境の事前テスト ⇒2時間前
・自社ビル警備員さんへの連絡、面接評価表と応募者の資料予備を準備など
これらの準備をメール1つで当日キャンセル。流石に厳しいです。
特に、それまで何度もやり取りしている応募者は、当然来られると思っているので、準備をすべて整えた後で、メールに気づくことも。当日では別の予定を入れることもできないので、担当・面接官上司方全員が時間を浪費してしまいます。
☆ドタキャンの沼
面接のキャンセルは企業側のデメリットばかりではありません。実は応募者の方にも悪影響があります。
ドタキャンとはいえ、理由が「体調不良」であれば、ほとんどの企業が面接を再セッティングしてくれるでしょう。
しかし、一度『自己都合』(本当は不安や準備不足)のドタキャンをしてしまうと、繰り返す方が多いのです。一人の方で2度、3度面接セッティングする事は珍しくありません。
再セッティングしてもらっても、結局期日までに準備できない、不安が解消されない、面接に行きたくないとなってまた、ドタキャンしてしまい「沼」にはまってしまうのです。
結果、転職活動そのもののモチベーションも下がってしまい、活動も長期化しかねません。
沼に陥らないためにも、面接のドタキャンは極力さけることをおすすめします。
・当日の体調が心配なときは、早めに面接日の変更をお願いする
・会社もひとりの応募者のために、大きな労力を割いている
・何より、自己都合ドタキャンは自身のモチベーションを下げる
これは担当のひとりごとです。
ここまで読んでくださった方は、きっと沼に落ちないと思います。応援しております。
皆様の転職の一助となりますように。
おわり