現役人事担当者
ひらえる
この記事を書いた人:某上場企業グループ会社で10年以上、中途・新卒共にリクルート業務全般を担当中。会社説明会200回以上、面接した人の数300人以上。自分の会社で不採用となった方にアドバイスするうち、他社に受かったと感謝のお電話を頂戴した経験から、リクルートに関したブログを立ち上げる事を決意。 「一人でも多くの方が内定を勝ち取れるよう、転職活動のブログを執筆していきます。」
人事部のひとりごと PR

(番外編)人事部のひとりごと②

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ここでは人事担当者の筆者自身、もしくは身近の人事担当者たちが体験した事を中心に、採用の独り言(裏話など)を書いていきたいと思います。

※特定につながる名称は若干の改変します

ドタキャンの沼

面接当日になって、急にキャンセルの連絡が入ることがあります。所謂「ドタキャン」というやつです。

「体調が悪くなりました」

「急な用事で」

電話ならまだしも、ほとんどはメールで連絡がきます。先週は一時間前だったでしょうか。

もちろん、本当に体調が悪くなる事も有るでしょう。その場合は仕方ありませんが、出来るだけ早く連絡することをお勧めします。前日から調子が悪く「明日には治るかも・・」と様子を見て、結果、当日キャンセルするより、早めに面接日の延期を申し出た方が、印象も良いです。

その場合は必ず、お詫びの言葉と「体調が戻ったら連絡する」旨を言い添えて、面接の意思があることを伝えてください。これがないと、担当側も「もうキャンセルかな」と思ってしまいますし、応募者自身も、後日連絡がしづらくなってしまいます。

しかし、当然ですが、体調不良ではないドタキャンはやめてほしいです。

もしも面接日が近づいてくると「不安になる」、「迷う」という方は以下、3つ点をアドバイスします。

1.受ける会社(職場)を見に行く。働くイメージが沸くかどうか

2.準備不足は不安を生む。スーツ、書類、面接問答等は3日前までに揃えておく

3.上記を踏まえ、面接2日前に「受ける」か「辞退する」か決める。

☆担当者の面接準備

一方、企業側も面接ではたくさんの準備をしています。

<日時の決定に必要な事

会場の確保

⇒面接用の部屋の予約を他部署から譲ってもらったり、有料の会場を予約。

 有料会場は事前に稟議申請をして、貸会議室を申し込み(数千円~2万円程度)

上位上司のスケジュール確保

⇒商談日の変更、会議欠席、場合によっては出先から戻ってもらったり、出張スケジュールを変更してもらう

当日準備では

・面接会場のセッティング     ⇒2時間前

・WEBの場合、環境の事前テスト  ⇒2時間前

・自社ビル警備員さんへの連絡、面接評価表と応募者の資料予備を準備など

これらの準備をメール1つで当日キャンセル。流石に厳しいです。

特に、それまで何度もやり取りしている応募者は、当然来られると思っているので、準備をすべて整えた後で、メールに気づくことも。当日では別の予定を入れることもできないので、担当・面接官上司方全員が時間を浪費してしまいます。

面接のキャンセルは企業側のデメリットばかりではありません。実は応募者の方にも悪影響があります。

ドタキャンとはいえ、理由が「体調不良」であれば、ほとんどの企業が面接を再セッティングしてくれるでしょう。

しかし、一度『自己都合』(本当は不安や準備不足)のドタキャンをしてしまうと、繰り返す方が多いのです。一人の方で2度、3度面接セッティングする事は珍しくありません。

再セッティングしてもらっても、結局期日までに準備できない、不安が解消されない、面接に行きたくないとなってまた、ドタキャンしてしまい「沼」にはまってしまうのです。

結果、転職活動そのもののモチベーションも下がってしまい、活動も長期化しかねません。

沼に陥らないためにも、面接のドタキャンは極力さけることをおすすめします。

まとめ

・当日の体調が心配なときは、早めに面接日の変更をお願いする

・会社もひとりの応募者のために、大きな労力を割いている

・何より、自己都合ドタキャンは自身のモチベーションを下げる

これは担当のひとりごとです。

ここまで読んでくださった方は、きっと沼に落ちないと思います。応援しております。

皆様の転職の一助となりますように。

おわり